「桜空に伝えたいこと
いっぱいあんだよ。
早く……目を覚ませよ。
なんで起きねぇんだよ………。」


今まで我慢していた涙が溢れ出した。


「桜空…うぅ……さ…ら…。」


手を握っても握り返してはくれない。


頭を撫でてもにこって


笑ってはくれない。


どれだけ話しかけても


うなずいたり話したりしてくれない。