やっと、あたしの前に座っている香夏ちゃんの背中が見えた。



「香夏ちゃーん」



香夏ちゃんはあたしの大切な幼なじみ。



ずっと一緒にいるんだぁ。



「ん?どうした?」



香夏(かな)ちゃんはどっちかと言うと綺麗って感じで見た目も中身も大人っぽい。



身長も高くてナイスバディだよ。



一方あたしはと言うと…。



「椎くん人気者だねー」



「まあそうでしょうね」



「うーん。椎くんがこの学校に入学してからほとんどの女の子が変わったよね」



「本性出したって感じ」



「ははっ、だけど椎くんのカッコよさは認めちゃう」



「もー、真奈可愛すぎ」



「可愛くないし!」



香夏ちゃんはあたしをからかう。



「わたしは断然、雄大だけどねー」



「それは彼氏だからでしょー?」



「まあねー」



「もー」



香夏ちゃんと雄大くんはすごくらぶらぶなの!



もー羨ましいって感じ!



それに1年も続いてるんだもんね!



いつも香夏ちゃんからは惚気を聞かされます。