わざとベッドに横になりふて寝する。 すると暫くして、 「…月風寝たの?」 私に声を掛けてくる来夢。 まぁ、全部無視だけど。 小さい時から来夢は心配性というか、面倒見がいいというか、私が拗ねたら人一倍心配してくるのだ。 それが面白くてたまによく拗ねたフリをする。 「ねぇ、月風?眠いの?」 さっきの冷たい態度とは打って変わって、声のトーンが少し低くなり口調が優しい。 「るーかーちゃーん」 もう、笑いを堪えるのに必死。 でも堪えきれなく枕に顔を埋める。