火曜日、また彼の足跡。

いつものように足跡を追うと、

あれ?少し歩幅が狭いような?

気のせいかな?

サクサクと歩いて、いつもより5分も早く駅についた。

するとそこにいたのは、

「スギタさん!」

ぺこりと頭をさげた。

「どう?歩きやすかった?」

「あ、やっぱり!

歩幅、狭くしてくれてましたよね?

歩きやすかったです。」

そう言うと、ふっと優しく微笑んで、

「良かったっす。」

そう言って、なんとなく一緒にホームまで降りた。