〝チリンチリン〟
ベルが鳴る。
あの客だ。
行こうとするハルを止めて、
「いくら私でも、ハルよりは男性ウケいいよ!
だからハルは女性客に行って?」
と言って私は向かった。
「お待たせいたしましたぁ♪ご注文はお決まりですかぁ?」
私の女優魂!
いや、女優じゃないけどね!
なれると思うんだ!
そう思っていたのに、客が意味不明な事を言い出した。
「じゃあ、キミをお持ち帰りで。」
アホか、こいつ。
なんて言った?『キミをお持ち帰り』?
ふざけんなっ!
お前にお持ち帰りされるくらいなら
一生結婚できないほうがマシだっつうの!
でもここは私は女優になるのだ!
「すみませんお客様。
当店、そういったサービスは一切致しておりません。
そういう事はキャバ嬢にでも頼んでくださいますか?」
私、キレなかったよ‼︎
奇跡!

