「ああ。なに?花言葉?」
「うん。……あれ?思い出せへん。何て花やったけ。キッソス?キサス?」
ナルシス?アイビー?
違うな。
何やっけ。
昼だけ咲く花って言うてた。
正午草?
あ。
午時、草?
「これか?午時葵。花言葉は、」
いつの間にか、啓也くんが代わりに検索して探し当ててくれていた。
「そう!それ!午時葵。花言葉は?……は?」
催促したけど、啓也くんは固まっていた。
美幸ちゃんがやってきたのだ。
「何で逃げんのよ。」
目が据わってるよ、美幸ちゃん。
「別に、逃げてへん。」
啓也くんはそう言ったけど、視線を逸らした。
「逃げてるやん!信じられんわ!やっと手に入れた思ったら、やり逃げ!何様!?」
美幸ちゃんがそう叫んだ。
「しーっ!声、落として。美幸ちゃん、本気で啓也くんのこと?」
じゃあ、どうして、他の男の子とつきあってたん?
「そうや。いつまでも煮えきらへんねんもん。待ってられんやん。でも、このままは嫌やってん!」
美幸ちゃんはほとんど泣いていた。
啓也くんはうつむいて立ち尽くしていたけど、美幸ちゃんじゃなくて、私に向かって言った。
「私は明日死ぬだろう。」
へ?
「何なのよ、急に。」
美幸ちゃんの声が弱々しくなった。
「自殺?まさか、2人で心中?」
びっくりしてそう聞くと、啓也くんの目からホロッと涙がこぼれ落ちた。
「花言葉。……こいつが、死ぬようなタマかよ。……これまでも、これからも、俺を誘ったみたいに、数え切れんぐらいの男を肥やしにのし上がってくんやろ?」
啓也くんは美幸ちゃんにそう聞いた。
美幸ちゃんも泣きだした。
「そうや!啓也くんも、口惜しかったら底辺から這い上がり。最低、年収一千万。」
マジで?
2人は両想いやったのに、終わりなん?
それでいいの?
「私も、明日死ぬようなもんやわ。」
美幸ちゃんがそう言うと、啓也くんが駆け寄って美幸ちゃんを抱きしめた。
キャーッ!
生ラブシーン!
てか、私、邪魔よね。
退散退散。
ねえ。
義人さん。
何で、花言葉、教えなかったの?
義人さんから見て、私も死んでしまうんじゃないかってぐらい危ういのかな。
……啓也くんにも、美幸ちゃんにも、義人氏にも、大事にしてもらってるわ、私。
それこそ、明日死んでしまっても、いいぐらい。
ああ、そうか。
美幸ちゃんとの別れは、たぶん、私の少女時代の終焉。
少女の私は、明日死ぬのかもしれない。
「うん。……あれ?思い出せへん。何て花やったけ。キッソス?キサス?」
ナルシス?アイビー?
違うな。
何やっけ。
昼だけ咲く花って言うてた。
正午草?
あ。
午時、草?
「これか?午時葵。花言葉は、」
いつの間にか、啓也くんが代わりに検索して探し当ててくれていた。
「そう!それ!午時葵。花言葉は?……は?」
催促したけど、啓也くんは固まっていた。
美幸ちゃんがやってきたのだ。
「何で逃げんのよ。」
目が据わってるよ、美幸ちゃん。
「別に、逃げてへん。」
啓也くんはそう言ったけど、視線を逸らした。
「逃げてるやん!信じられんわ!やっと手に入れた思ったら、やり逃げ!何様!?」
美幸ちゃんがそう叫んだ。
「しーっ!声、落として。美幸ちゃん、本気で啓也くんのこと?」
じゃあ、どうして、他の男の子とつきあってたん?
「そうや。いつまでも煮えきらへんねんもん。待ってられんやん。でも、このままは嫌やってん!」
美幸ちゃんはほとんど泣いていた。
啓也くんはうつむいて立ち尽くしていたけど、美幸ちゃんじゃなくて、私に向かって言った。
「私は明日死ぬだろう。」
へ?
「何なのよ、急に。」
美幸ちゃんの声が弱々しくなった。
「自殺?まさか、2人で心中?」
びっくりしてそう聞くと、啓也くんの目からホロッと涙がこぼれ落ちた。
「花言葉。……こいつが、死ぬようなタマかよ。……これまでも、これからも、俺を誘ったみたいに、数え切れんぐらいの男を肥やしにのし上がってくんやろ?」
啓也くんは美幸ちゃんにそう聞いた。
美幸ちゃんも泣きだした。
「そうや!啓也くんも、口惜しかったら底辺から這い上がり。最低、年収一千万。」
マジで?
2人は両想いやったのに、終わりなん?
それでいいの?
「私も、明日死ぬようなもんやわ。」
美幸ちゃんがそう言うと、啓也くんが駆け寄って美幸ちゃんを抱きしめた。
キャーッ!
生ラブシーン!
てか、私、邪魔よね。
退散退散。
ねえ。
義人さん。
何で、花言葉、教えなかったの?
義人さんから見て、私も死んでしまうんじゃないかってぐらい危ういのかな。
……啓也くんにも、美幸ちゃんにも、義人氏にも、大事にしてもらってるわ、私。
それこそ、明日死んでしまっても、いいぐらい。
ああ、そうか。
美幸ちゃんとの別れは、たぶん、私の少女時代の終焉。
少女の私は、明日死ぬのかもしれない。



