爆弾が発見されたというジャパン航空444便は、離陸を取りやめて滑走路内に停止していた。

早速倉本、巽、そして警視庁の爆発物処理班が乗客の避難誘導をしつつ、爆弾の処理にあたる。

後の爆発物処理班の話によると、仕掛けられていたのは一連の事件で使用されたものより、遥かに精巧に作られたものだったという。

結局爆破は未遂に終わったものの、12人の乗客が爆弾から噴き出た煙を吸い込んで病院に搬送される事態となった。

それでも死者が出なかったのは不幸中の幸いか。

倉本と巽は胸を撫で下ろす。