――... 「かすみ、用意できた?」 「う、うん...。 ねぇ先輩。 いや―冬真、ありがとうね」 そっとあたしは振り返る。 そこで今かと待っていた彼は、とても幸せそうに微笑んでいた。 「可愛い....」 綺麗にメイクをされ、あたしは見違えるほど変わっていた。 真っ白なドレスを、くるりと見せる。 「冬真もカッコイイよ」 卒業して、もう3ヶ月目。 あたしが大学に慣れた頃に、結婚しようか、と決めていた。