「あ、ありがとなぁ?」 照れているのか、俯いている。 俺は「どーいたしまして」と言って、その場を立ち去ろうとした。 「あっ...と」 呼び止められて振り返る。 「んだよ?」 何か言いたそうで、俺は首を傾げた。 「ブレスレット...直すこと出来へん?」 「あ?」 きょとんとした俺に、ずいっとブレスレットの部品を渡してきた。 俺はそれを見つめてため息を零した。 「しゃーねぇなぁ」 「な、直せるん?」