まぁ、それから泣くことなんてなくなり。 俺なりにかすみの傍にいて。 幼馴染っていう壁をもう一度作った。 「傍にいれて当たり前」 から 「笑顔でいさせることが当たり前」 というのに切り替えた。 幸せそうに笑うかすみが、俺を元気付けてくれていた。 本人はそんな事分からないだろうけどな―。 午後の授業をサボろうと、廊下に出ると、カランと音がした。 (...あーぁ。 ブレスレット壊れちゃってんぞ) ばらばらに落ちている、丸い玉みたいなヤツを拾うと、ソイツに渡した。