私は先輩の浮気相手 番外編。

かすみより先を歩く。

黙り込んでいるかすみは、きっと俺の言葉を待ってるんだろう。






「余命宣告...されたんだ」




え？と聞き返す声が聞こえる。

俺は歩き続けたまま、今までのウソを話した。




（...家まで来たなら、先輩と付き合う覚悟決めたのかもな）




涙を流すかすみが、本当に綺麗だと思った。

―かすみには言っていないけど。




俺の初恋はかすみで―。

本気の恋も、きっとかすみだけかも知れない―。




「俺の事、ずっと好きでいてくれてありがとな―」