それから睡魔が訪れ、ふと時計を見ると、まだ30分しか経っていなかった。 チャイムがさっきから鳴っていると思い、外に出る。 そこには血相を変えて、仁王立ちするかすみがいた。 げっと思い、扉を閉める。 (な、何で家に来んだよ...) 「しゅーーーうっ!!」 大声で呼ばれ、仕方なくもう一度ドアを開けると、かすみはドアを押さえた。 「しゅう...教えて」 まっすぐに聞かれた視線に、もうウソはいらないと思い、 「...散歩。しようぜ」 そういうと、かすみはほっとした顔をした。