学校にやっとの思いで行くと、かすみはいつものように席にいた。 「しゅう...」 偶然にもかすみは風邪を引いて、寝込んでいたらしい。 だから俺がいないことは知らなかった。 昼休みになって、ようやくかすみが話しかけてきた。 「お疲れ様」 ずっと聞きたかった声。 俺だけのモンだって思っていた大事なヤツ。 目の前にいるのに――。 何でか凄く遠い。 やっとの声でしぼり出した、そっけない俺の声。 「おぅ...」