はっと我に返ると、母さんの顔が目に映る。 「俺...?」 体は少し痛むほどで、そこまで傷は無い。 ほっとしているのも束の間。 医師が入ってきたかと思えば、重い空気が漂う。 「しゅう、傷なくてよかったわ...」 母さんが無理して笑ってる。 でも、何で? 何でそんな無理してんの? 「しゅう君、落ち着いて聞いて欲しいんだ。 君の体はね――」 次の言葉で俺は、何でかかすみを考えていた。 この先1人になるかすみを。 ただぼんやりと――。