あたしは目を丸くした。


「え、しゅう。

勉強するの?」



いつもはあんなに面倒だって言っていたのに。


しゅうは眠たそうにしながら、頷いた。



「かすみと同じトコ行きてぇからな」



さりげなく言ってしまうしゅうに、いつもドキドキするのはあたしのほうで。

しゅうは頬を染めていた。




「じゃあ、帰り道に肉まん買って帰ろう」



あたしは思いついて言うと、しゅうはいきなり笑い出した。



「え、え、何?」


「女子が普通そんなモン言うかよ!」

「...別に。あたしって女子力ないから」