机に突っ伏していたせいで、髪が所々はねているまま、しゅうは教科書をあたしに見せた。
「今、どこ...」
「あ。ここ」
付き合って、まだ1ヶ月も立っていないから、凄いドキドキしてしまう。
「ふーん...。
なぁかすみ、今日どっか行こうぜ」
「んー?」
「かすみ、駅前ンとこの店。
行きたいって騒いでたじゃねぇか」
「あ、そうそう!
でもさー...冬に入ったばかりだし、こんな時期にアイス食べると...」
そっと窓の外を見ると、しゅうはうん、と背伸びをした。
「んじゃあ今日は俺のべんきょー、見てくれよ」

