「あぁ...。 ちょっと何日かお世話になるんだ。 あそこの家に」 「えっと....」 彼の指差した先を辿ると―。 「え....、あそこって」 「あれ、君もかい?」 そこには先輩の豪邸。 あたしは目を丸くした。 「貴方が...許嫁!!!?」 え。 待ってよ。 お、男の人なんですが―。 その時プッ、と笑う声がした。