奇聞録(冬)二巡目




郊外のクリスマスイルミネーションが立派な場所へ出掛けた。



点灯式に間に合った。



光が点く瞬間、
鉄砲を担いだ軍人さんが、整列しているのが見えた。


一瞬だったんだけど。



消灯時間に、軍靴の足音が聞こえた。



昼間訪れると、イルミネーションのすぐ脇に
戦没者慰霊碑が建てられていたのに気付いた。


私は手を合わせた。