振り返ると、となりの教室から、男子が二人、しゃべりながら出てくるところ。 二人は、髪型、服装ともそっくりで、いかにも標準的男子高校生。 ヘルメットを抱えているのもおなじ。 二人の会話が、あたしにつまずくみたいに、やんだ。 奇妙な空白。 と、カッカッカッ。 男子の片方が、変な声をあげた。 「今話してたんだ。こいつ、ヨシダさんのこと」 言いかけて、ひっくり返った。