「駐在だ。あのオヤジ通報しやがった」 ゴウダはかえりみて、だるそうに耳のうらをかいた。 「くそっ。しょうがねえな。おら、みんな行くぞ。走れ」 砂浜を、そろってぞろぞろ駆けだすと、自転車のきしみを伴奏に、遠くからどら声がよばわった。 「こらー! そこー! とまらんかー!」 「いわれて、だれが止まるかよ」 先頭を走るピアスがいい、男たちが笑った。 あたしは笑わなかった。