それは、梅雨あけ記念に、花火をした夜におきた。 おきた、とあたしは思っている。 海岸道路ぞいの浜辺。 焚き火の炎が、あたし、ゴウダ、ピアス、アフロ、キミドリの影を、ちらちら砂へ投げていた。 男たちはすぐ、手持ち花火にあきた。 地に置く花火をつかんで火花をあびせあい、爆竹を鳴らしだす。 あたしは耳をふさいで、道路ぎわの堤防に退避した。 おちつくと、ゆるい海風にとり肌がたつ。 ゴウダがやってきた。