「そっか」 ゴウダはつぶやいて、ぱたりと手を落とした。 ため息を吐いて、エンジンをかける。 「寮まで送っていくよ」 それから、けしかけるような、無理におどけたかんじで、つけたした。 「先いっとくけど、おれ無免。事故ったらごめんな。あとこの車、あずかりもんだから、禁煙。ぜったい吸うなよ」 あたしはだまって、口をひき結んでいた。 むやみに開いたら、むせびがもれてしまいそうだったので。