チョイス、するヒマはなかった。 あんまりびっくりして、考えるよりさきに、足がでていた。 みぞおちを蹴られたコスゲが、白目をむいて、坂道をゴロゴロころげ落ちていく。 あたしは走って逃げながら、気が気でははかった。 あああどうしよう。 あれくらいじゃ、死なないよね。 その晩、いたずら電話が鳴りやまなかった。 あああひと安心。 と、そんなこと言ってる場合じゃない。 あたしはチョイスした。 ナカガワと付き合う。