その手の、ぬくもりと穏やかさを身に受けているうちに、あたしの、ひくつく呼吸はおさまっていった。 手は、おかれたときと同じに、しずかにはなれた。 くすみのとれた、みずみずしい気持ちで、あたしは、まっすぐにつたえた。 「ありがとう」 別々に教室にもどった。 ほどなく、ナカヅがやってきた。 「タケに近づくなって、いっておいただろ。タケは、おまえみたいな女にはもったいない」