「あやまることないよ」 「でも、あたし、ナカガワくんをずっと下敷きにしてたんでしょ? そうか、授業もサボっちゃったんだ。ああ、ごめん」 「いいって。おれが、そうしてたかっただけだから」 「でも、」 いいかけたけど、ナカガワに、首をふっさてえぎられた。 あたしは口をとじ、すこしうなずいて、下をむいた。 バイトのため、短くきった爪をはじく。 「泣いた理由、きかないの?」