鼻がぐじゅつき、頬がぬれていた。 目の前に、驚きにひきつれる、ナカガワの顔。 あたしは、いたたまれなくなって、鼻の下をぬぐい出口にむかった。 ドアに手をかけたとたん、バラ色にのまれ、膝がくずれた。 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」 そこへ、天使が舞いおりた。 「あやまらないで。あやまることないよ。もう、あやまらなくていいよ」