つぎには、厚い胸に抱えて運ばれていた。 「ねえ、どこに行くつもり?」 きくと、ゴウダが、ギョッとしたようすで上体をそらせた。 あたしの顔をまじまじと見る。 「おまえ、今、ラブホ行こうっていったろ?」 「今度っていったでしょ、降ろしてよ」 「なんで今じゃだめなんだよ!」 「だめに決まってるじゃない」 あたしはこたえながら、なぜ、こうも男は想像力がないのだろう、と思う。