あたしは、ゴウダと会うのをやめなかった。 そのあとも、ひんぱんに、あのメルセデスを見かけた。 「もしかしてさ、おまえ、おれに飽きた?」 そう、きいたとき、ゴウダは、雑居ビルの外階段で手すりのかげに腰をおろしていた。 「なんで、そんなこときくの」 あたしはといえば、その膝に横ずわりして、ゴウダの着るジャケットの内に、くるみ込まれていた。