ゴウダを、 じらしたい。 いじめたい。 踏みにじりたい。 この、いいようのない不純な悦楽。 あたしはたびたび、頬ばるように、ゴウダの腿のはざまに、腰をふかくさし入れた。 まじりあった二人のつばで濡れる、その上下の唇を、舌でまあるくなぞる。 「いつか、殺してあげる」 二人の仲は、いきおい、駆け引きにみちた狂おしいものになっていった。 夏がしぼり取られ、秋が燃えさかった。 そんなおり、事件がおきた。