飛行機の機内でのこと。 トイレからもどると、座席に置いてあったバッグの位置が、なんとなくずれている、そう感じた。 「うそ。うそでしょ?」 あたしは、弱々しくもらした。 うかんだ発想を、受け入れたくなかった。 しかし、そうとしか考えられない。 だって、 最後に空色のカードを見たあと、目をはなしたのは、その一度きり。 くわえて、 空色のカード、だけ、がなくなっている事実。 きわめつけ、 そのとき、バッグを置いた、となりの座席には、ハハオヤがいた。 しびれた頭で、あたしは真実を理解した。