「そう、怒るなよ」 ゴウダはどことなく、ざらついた口調でいった。 「あんた、あたしにうそついたわけ? なんで? なんのために? なに考えて」 にわかに、あたしの頭のなかで、警告の赤い回転灯がひらめいた。 気配をかんじて、ハッと腰をひねり、背後をうかがう。 すみずみまで目をくばり、人影がひそんでいないか、注意ぶかくさぐる。 ホッとしたことに、ピアス、アフロ、キミドリの姿はなかった。 だが、まだ安心はできない。