広場に出ると、ゴウダをさがした。 濃い樹影におおわれた、すみのベンチに発見。 しらけた顔で、肩のあたりをポリポリかいている。 あたしは、なえた膝をはげまして、一直線にむかった。 近づくにつれて、ゴウダの細部が、くっきりと輪かくを結ぶ。 ともなって、その細部の感触が、はっきりとあたしの肌にかえる。 指に、組み入るふとい指。 胸に、合わさるかたい胸。 唇に、溶けあうあまい唇。 もう一度、もう一度、と体が泣く。 バカバカ、しっかりしなさい! あたしは自分を叱りつけた。