あたしは、やましいような気後れをかんじた。 ナカガワは、あたし以上に、あたしのことを思っているらしい。 その心のとがめを、埋めあわせるためにいった。 「つかったぶんは、あとで返す。時間はかかると思うけど」 「いいよそんな。気にしないで」 ナカガワは、ぞんざいにバインダーを振った。 「これだって、返さなくてよかったのに」