バインダーのなかには、プリントでつつんだ要求額が、セロハンテープでとめつけてある。 ゴウダが、二の腕にのせた頭を、ごろんと転がしてあおむいた。 「よう、おまえか」 男子は、ぞろぞろ席をはずしていった。 人垣にかくれていた、女子ひとりだけが、そしらぬ顔。 ゴウダの大きな手をひろげ、さも熱心そうに見入りだす。 厚かましく居すわるその女子を、あたしは、かんぺき無視して、受けてたった。 この女の勝負、嫉妬をあらわにしたほうが、負け。