ナカガワの目のふちが、みるみる赤らみ、ノドぼとけが、大きく上下する。 肘にかかるあたしの手を、つかみかけ、思い直したのか、ひとさし指の背で、しずかに、ごくそっとなでる。 おだやかに、力強く、祈るようにささやいた。 「ヨシダさんには、ちゃんと価値あるよ。すくなくとも、おれにとっては、ちゃんと価値ある」 ふい打ちだった。