「でもこれ、暑いし、重いし、息が苦しいよ? 死んじゃいそうだよ?」 あたしは、クウンクウンとなく子犬、の表情をつくって、あわれっぽくたのんだ。 「ねえ、前のにして? かわいくないのは、いや」 これだけ熱演したのに、なんと、ナカガワは取り合わなかった。 「すぐなれるよ」 あたしの目元に、透明なカバーをおろして、まぶしそうにほほ笑む。 「よく似合う、かわいい。行こう」