あたしは、持っていたトレーを、ひっくり返されたみたいに、空をかいた。 キミドリが、校舎から走り出てくる。 「はやく出して!」 あたしは、ナカガワをせかした。 「なに? 待ってここ、まだ禁止区域」 「姉さーん!」 キミドリがぐんぐん近づいてくる。 「いいから、出して! おねがい!」