恋愛は、食うか食われるかの駆け引き。 相手がおもうよりも、好きになってはいけないし、もし、そうなってしまったとしても、表にあらわしてはいけない。 負けをみとめることになる。 その見地からすると、ナカガワは、ウブとしかいいようのない、恋愛初級者だった。 「うん。おれ、プライドないかもしれない」 ナカガワは、みずからみとめて、さらにヘルメットを突きだした。 その手は、小刻みにふるえてた。