あぁ、とだけ言い右手をひらひらさせて彼は部屋を出て行った。

「ふぅ〜、寝ようかな。」

その時、急に発作の症状が出た。

「うっ、はぁっ、う…は、はぁ…うぅっ…」

私は、服の胸元をぎゅっと握りしめ、ベッドの上に正座した状態で膝の方に顔をうずめた。

しばらくすると発作は治まった。

「く、すり…」

ふるふると今にも倒れそうな足取りで机へ向かうと、ペットボトルの水で薬をゴクリと飲み込んだ。

「はぁー…」

深く息を吐く。
するとマネージャーが入ってきた。

「発作?!大丈夫なの?!」

気付かれてしまうほど、疲れた顔をしていたのだろう。

「うん、でももう大丈夫。

「そう?でもまだ時間あるし、横になってなさい。買い物行ってくるけど、何か欲しいものある?」

「なら、いつものやつ買ってきて。」

「わかったわ」

彼女はいつも本当によくしてくれるなぁ。
と、思っていると出て行ったはずの彼女が顔だけひょいっと出して

「安静にしてるのよっ!」
ニコッとして言った。