本性を知られて傷ついて彼女は涙をぽとりぽとりと落とす

今度は僕が彼女の涙を優しく拭う

それがどうしました?
灰かぶりとさけずまなくても

貴女はとても美しく優しい素晴らしい女性なのだから

このガラスの靴の持ち主にふさわしい


灰がかぶっていることに負い目があるなら
私が貴女を永遠に光に輝くガラスの靴にして差し上げます


僕は王子であるのだから


そしてあなたのは私の心に輝きをくれる愛しい姫君なのです


愛しています

私の妃になってください


姫は頬を染めながらガラスの靴を履いてくれた


僕は誓う

姫を愛し輝きある人生を共にすることを


私を
私を見つけて愛してれた王子様

私は王子様との思い出だけで満足のはずだった

けれど
今は違う

共に思い出を紡いでいく

幸せです
王子様が
いるから私は輝ける
私自身を愛することができた

ガラスの靴は永遠に輝き
人々に憧れとロマンを魅せる

私はガラスの靴の姫

けれど
誰もがガラスの靴を持っています

どうか

輝きを忘れないで…
いつかきっと

幸せに繋がるから…