あたしの腕を取って、ミカさんはご満喫だ。
「ミカさんは海外が長すぎてかぶれているだけです。すこしは普通の日本人の感覚を取り戻したらいいんです」
さやさんが呆れたようにつぶやいて、あたしの腕をとってミカさんから引き剥がした。
「ミカさん取材の時間です。あとは私達スタッフに任せて行ってください」
さり気なく、しっしっと手を振って追い払う。
「あたしだってフイッテイングに付き合いたいのに」
「わかってたなら、もっと早く連絡したらよかったんです。今日は予定が詰まってますから」
他のスタッフからも声がかかり、忙しいのは本当のことらしかった。
「ごめんなさいね玲奈ちゃん。また様子を見に来るから、しばらくはさやちゃんにいろいろ聞いて」
そうして嵐のように去って行った。



