他愛のない話をしていると桂さんが

「潜入する日っていつ?」

と聞いてきた。

「あー、明日です」
「へー明日かぁ…晋作が泣くだろうな……」
「高杉さんが?」
「泣く?」
「あぁ…でも計画的で良いなぁ、明日、土方は隊士を増やしに来るんだろう?」
「はい、それを狙いに潜入します」
「そうだな、君達は刀と槍の遣い手だもんな!試験とか大丈夫だろう」
「そうですね、俺達はそういう面では強い方なので」
「腕には自信がありますよ!」

にこっと笑えば桂さんも微笑む。

「まぁ、火雨は女の子なんだから無茶はしないでね、時雨は火雨が暴走しないように止めたりとかしてね」
「はい、承知しております」
「桂さん!暴走はしないよ!!……多分」
「あははっ!多分なんだね?」
「いや、桂さん…此奴は絶対に暴走しますから」
「時雨のくせに生意気!」
「あははっ!時雨と火雨は本当に仲良いよね?」
「そうですね、仲は良いよね」
「そうだね!」

恐らくこの三人でもう、こうやって賑わえる事はもう出来ないから、賑やかで笑いの絶えない夜を過ごした。