新選組の隊士を見下ろして話を戻す。

「で、どうやって新選組に潜入する？」
「んー、あ…そういや副長の土方歳三がここ、京の都で隊士を集めるらしいぜ」
「それだ！！さすが時雨！情報屋だね」

そんな話をしながら、ある人の家に戻る。

「「桂さん、入っても宜しいでしょうか」」
「あぁ、良いよ」
「「失礼します」」

入るといきなり桂さんは笑い出した。

「ハハハッ！そんなに畏まらなくたって良いって！ね？」

優しく微笑むその姿は私達には眩しい。
それと、元気になったり、勇気付けられる。

「でもっ…桂さん、貴方にはあの時の恩を返す為に契約を結んだので、こうでもしなければ、私達の気が済みません」
「そうなのかい？でも、わたしは畏まられるのは嫌なんだ」
「桂さんが嫌がるなら…仕方ありませんね」

桂さんと一緒に過ごしている今は和やかで手放したくなかった。
でもこの契約がうまく行けば、神様の世界に戻れるのだ。