どのようにして遊ぶのか気になったから、少し襖を開けて彼等の様子を見る。
ふむふむ…なるほど。
雪を丸めて、相手の顔面に向けて当てるのか…冷たそうだな。
体に当てても良いのか。
ただ、風邪を引きそうな遊び方だなぁ…。
少し寒くなってきたので、襖を閉める。

「なんで、こんなに寒いんだ…?」

…まだ、布団に包まってたのか。
暖かそうだと思い、時雨にくっつく。
あ、暖かい…。

「…重い」
「…ぶった斬るぞ、てめぇ」
「ごめんなさい」

時雨とそうやって軽い言い合い?したり、ふざけ合う。
これは、何かを紛らわす度にやる事なのだ。
暫く引っ付きもっつきして、暖を取っていた…その時。

ぼすっ!!

「え…?」

こ、これは…先程の雪玉…?
驚いていると次々と襖を破って雪玉が入って来る。

ぼふっ!!ばすっ!!ぼすっ!!

えーっと…?
次々と入って来るわ、寒いわで時雨が切れそうなんだけど…。
私は全然気にしないから良いんだけどさ…。
そう呑気に思いつつ、立ち上がると私の顔と上半身に雪玉が当たった。
……ほう。

「ひ、火雨…」

時雨が顔を真っ青にして、私を見上げる。
そんな時雨を見て、怒るのも馬鹿馬鹿しくなったから服を探す。