火雨side

「だぁぁぁああっ!」

ーザクッ

「ぐっ…」

ダンダラ模様で、浅葱色の羽織…。
新選組か…確か今回の潜入先だったよね
丁度良いやお手並み拝見だ!
次から次へと出て来る隊士共に心の臓を貫いたり突きを繰り返して攻撃をする。
すると、反対側に居る時雨が

「火雨,隊長のお出ましだよ」

と言った。
ちらっと隊長を見ると凄い奴だった。
二番隊隊長、永倉新八だった。
道理で厄介だと思ったわ。

「時雨、ここはひとまず退散だ!」

と叫ぶと時雨は黙って頷き、刀を鞘に収めて私達は退散した。

「危ない所だったね」
「全くだ、てかさ、桂さんは何を考えてんだ?」
「さぁね…私に聞かれても分からないよあの人は、考えてるじゃ無くて企んでんのよ、そっちの方が好きそうだからね」
「確かにな!」

時雨は爆笑していた、だけど音が聞こえた。
ーガサッ