芹沢さんは当たり前のように上座に座り、その隣に新見さん、そして、芹沢一派。
私達は目立た無いように端っこの方の席へ座る。

「……今日の報告はどっちがする?」
「……その話はここでやらない方が良い……芹沢さんは勘が鋭いからな」
「……分かった」
「……頼むぜ」

私達にしか聞こえない声で話し合う。
すると、部屋の襖が開き芸者と舞妓が来た。

「失礼します、旦はん達のお相手をします、君菊どす…よろしゅうお願いしますえ、あと……」
「舞妓の小鈴どす、よろしゅうお願いします」
「「……………………」」
「時雨と火雨よ、どうしたんじゃ?」
「いや…小鈴さんが芹沢さんに何か失礼な言葉を言う気がしまして、ね……」
「まぁ、本当にそういう事があるなら、お前達が止めれば良いだろう」
「……はっ」
「はははっ」
「?何を笑っているんですか?」
「いや、良い忠犬だな、とな」
「っ!てめぇ!!」

そう言われた時雨は芹沢さんに殴りかかった。

「時雨!冷静になれよ!!」

時雨を羽交い締めにすると、芹沢さんに言い放つ。