時雨は斎藤さんに向けて、一礼していた。

「……ふーん、なぁなぁ総司と一君」
「何ですか?」
「……何だ?」
「こいつらさ、強いのか?弱そうに見えるけど」

藤堂さんが疑心暗鬼のまま、こちらを見ながら沖田さん達に問う。

「なめて見ると痛い目にあいますよ?……彼等は強いんですから」
「えっ……負けたの!?」
「はい、ねぇ?一君??」
「……あぁ」
「僕の三段突きよりも上の四段突きと五段突きを出すんですよ!凄くないですか!?」
「……あの」
「何でしょうか?」
「そこまでにしといた方がよろしいのでは……?」

私はちらりと土方さんの方を見ながら言う。

「そうですね★じゃあここまでにしましょうか★」

星が黒いですよ、沖田さん。
あと、笑顔も黒いですよ。
言ったらどうなるか怖いから言ってないけど。

「……はぁ、こいつらは平隊士よりも強い、力では幹部並に強い」
「俺達は壬生浪士組に入れただけで良いですよ、なぁ?」
「はいっ!」
「こいつらがこう言ってんだよ、今の所そうで良いじゃねぇか、な?土方さん」

原田さんが眉を下げて、土方さんに言う。