剥きに剥いたニンニク、玉ねぎ、じゃがいも、少量のトマトをみじん切りにして、即席のブイヨンで煮込む。
味つけはもちろんルー。これは許される手抜きだ。
残りのブイヨンと、丹後さんに鞘から取り出してもらったグリーンピースと厚切りのベーコンでスープ。
春キャベツのサラダと、出回りだしたイチゴが思いのほか甘かったので、それはそのまま出すことにした。
(夜は予定どおり山菜の天ぷらをメインにできそう。でも高校生には物足りないかしら)
足元に積まれた山菜の山を見回していると、
「八津、飯食い終わったら一応もっぺん保健室行ってこい。今日も先生来てるはずだから」
「わかりました」
キャプテン(だけは覚えた)に声をかけられた八津くんをすかさず注視する。
もし今日詠子ちゃんが登校していないなら、お店で、怪我の経過を教えてあげたかった。
濡れた髪、火照った頬、筋肉の張った腕と汚れたユニフォームを見れば、まさに今の今まで運動していたことが窺える。だいじはなさそうだ。
彼らが昼食を貪っている間、佐希子は明日の献立を考える。
男の子ばかりだからどうしてもお肉を中心に考えてしまいがちだが、それでは魚が不足する。でもとりあえず朝は肉だろう、とペンを走らせていると、
「すいません、ちょっといいですか?」

