俺はお前だけ。



隣から視線を感じる。


なんとなく居心地が悪くて視線を合わせないように俯きながら 手離して とお願い
すると


「あぁ わりぃ」


あっさり離した。


離された瞬間 なんとも言えない寂しさが
押し寄せてきた。


さっきまで紘也の大きな手のひらに

包まれていた手はとても温かくて、その

ぬくもりを逃がさないようにあたしは自

分の手をそっと重ねた。


「お弁当 食べよ?」

雰囲気をどうにかしたくて無理やり話題を
変えた。


「あぁ」

軽く返事をしてコンビニで買ってきたんだろう パンを食べはじめた。

それをみて あたしもお弁当を出して
食べ始める。