俺はお前だけ。




しばらくそんなやり取りをしていたが


「ここじゃゆっくり話せねぇし
周りの奴らがうるせぇんだよ」


再び 引き寄せられ

俺はお前と2人で話がしてーんだよ

と耳もとで囁かれ あたしが折れた。





いまだ放心状態の優心に 一応 一言残して
あたしは紘也に手を引かれ 屋上に向かった。




キィ

重く錆びた扉を開けると ふわっと風がふいて目の前にいる紘也の髪がサラサラなびく。



「気持ちいい」

ポツリと呟いて 空を見上げる。

眩しい太陽に目を細めていると、


手を引かれて 強制的に紘也の隣に座らされた。